2016-08-02
自然と音楽が奏でるハーモニーの中、お客様との絆を深めた真夏の一夜
突然訪れる産声のような蝉の喧騒は、夏の風物詩であると同時に、鬱陶しかった梅雨が明ける合図。
焼ける日差しはいつもと変わらい夏の始まりを教えてくれます。
元より巡り巡る季節の中で自然と戯れる事が好きな私は、この時季特に活動的になります。
目の前にある自然から得られるエネルギーや癒しは、人生に於いて公私共に多くの力の根源として活かされています。
私たちはお世話になったお客様を招いて、自然と触れ合い、人と自然が一体となれるようなイベントを数多く計画しています。
野山のハイキングや伐採体験、山菜採りや紅葉狩り等これまでに沢山のお客様と「喜びや感動」を共有してきました。
去る7月23日、そんな自然と触れ合う夢ハウスのイベントの一つ、「真夏の夜の音楽祭」を開催。
標高500m、大自然に囲まれた緑生い茂る夢ハウス育成林の山荘には、その日150名のお客様が集い、大自然と満点の星空の下、山々に響き渡る音色に酔いしれました。
時刻は18:00を過ぎた頃。まだ日中と変わらない明るさの中、演奏はスタート。
佐渡市在住フルート奏者の市橋さんと、ピアノ奏者の川崎さんのデュオ。
淡い夕景に優しく流れる鍵盤の音が、澄んだフルートの旋律を乗せ、遠くの山々まで駆け抜けていく美しい演奏。やがて五線譜に記されているかのように鶯(うぐいす)と蜩(ひぐらし)たちが共演し始めアンサンブルに。
人と自然の奏でる音が一体となり、心が洗われるハーモニーに一同が感動していることは、一曲毎の大きな拍手で容易に感じとることができました。
空の火照りも落ち着く夕暮れと共にしばしの食事休憩。
スタッフの真心込めた手造りの食事と笑顔のおもてなし。日頃の感謝を形にするようにお客様一人一人と向き合います。
気がつけば、あたりは明から暗へのグラデーション。
星空の下、心地の良い風と音色に誘われるように、ほのかな光(蛍)が闇夜に彷徨いはじめました。
自然と音楽が一体となる幻想的な体験。
どんな演出家も敵わない自然の演出に、大きな感動と反響をいただき大好評の内にその幕を閉じました。
今宵、私たちとお客様は"自然と音楽"という一本の糸で結ばれました。同じ境遇の中で、同じものを見て聴いて共に感動しました。
お客様と私たちが共鳴し、同じ力で糸を引き合うからこそ「堅い絆」が生まれるのです。
この「真夏の夜の音楽祭」で皆様から頂いた参加費は、世界の建築家・安藤忠雄さん主催、震災孤児育英のための資金として寄付されます。このことはお客様にもご理解いただき共感・共鳴していただいています。
"事"をおこさなければ、これほど楽で簡単なものはありません。
しかし、楽をして簡単に済ませても、そこからは何もおきません。
"良い事"を成せば良いもの同士共鳴し合い、また次の良い巡り会いに繋がって行きます。それが分かるからこそ、夢ハウスはお客様と喜びや感動の糸を今夜の演奏会のように一本一本大切にし、ずっとこれからもお客様との絆を深めていきたいのです。