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2012-06-09

建築木材の「反り」は今や非常識

「板」という字は「木」が「反」ると書きます。
ひと昔前までは、木は狂うことが定説でした。
特に天然木を扱う工務店等は当たり前のように消費者に「木は狂うものだ」と
説明してきた筈です。

時代が変われば「常識」も変わります。
住宅建築業界では 12 年前に「住宅品質確保促進法(品確法)」の施行によりそ
の時は訪れました。

その法律とは、消費者保護を目的として、それまで氾濫してきた欠陥住宅や耐
震偽装などのトラブルを迅速に解決し、住宅の品質確保の促進のためにルール
(基準)を定め、住宅性能の比較をわかり易く表示しました。

その中でも特筆すべきは「住宅事業者が瑕疵担保責任を 10 年間義務化」すると
いうものです。

では、どんなことが「瑕疵」となるのでしょう。
法律上では、「構造耐力上主要な部分(柱や梁など)に瑕疵が認められた場合」
とあります。
鉄筋造や木造すべて含んだもので、木造住宅に限っては、「柱や梁などの収縮に
よる隙間」です。
例えば、住宅に4寸柱(120m/m 角)を使用するという契約で家を建てたとします。
しかし、高断熱・高気密がつくる過乾燥で過酷な室内環境は不十分な乾燥だと
120m/mの柱で 4mm も縮んでしまいます。(※1)
116m/mの柱、それは当初の図面とは異なる柱を使っていると判断されてしまい
瑕疵となってしまいます。
冷暖房器具や断熱性能が発達した現代では、木の扱いが非常に難しくなってい
るのです。

木造建築を語る上で重要、常識となるものは「乾燥」です。
そして「乾燥」の基準となるものは「平衡(へいこう)含水率」だということ
を付け加えます。
木材を乾かすと、収縮や変形が始まります。しかし、しばらく放置すると収縮
や変形が極端に少なくなり、大気の湿度と均衡した状態になります。
そのような水分状態を「平衡含水率」といいます。
さらに「平衡含水率」は、湿度の高い「屋外」と湿度の低い「室内」ではそれ
ぞれ異なります。

「屋外平衡含水率」では、外気にさらされる場所、含水率 30%を下回るころか
ら変形を始め、20%~15%くらいまで下がるとそれ以上は乾かなくなり、収縮
変形は起こらなくなります。
つまり、あらかじめ施工前の木材を含水率 15%以下にしておけば木が狂う心配
はないのです。
一方、「室内平衡含水率」は今までは常識と考えらてはおらず、一般的には「室
内」も「屋外」と同様の含水率と同様だと考えられていました。
しかし、前述のように日々進化する断熱性能や冷暖房器具の発達で、屋外より
も更に湿度が低くなっています。
現在では 10%~5%の含水率で木材は落ち着きます。
そのため室内で用いる木材はあらかじめ 10%~5%以下に落とす必要がありま
す。

夢ハウスは「品確法」が施行される以前、15 年以上前に乾燥技術・乾燥機を開
発、特許を取得しました。恐らく「室内平衡含水率」を訴えたのも弊社が最初
なのではないかと思います。
今その乾燥技術・乾燥機は大手床板メーカーをはじめ、ロシア・中国・ベトナ
ムなど世界各地で数多く設置され、夢ハウスが提唱してきた「特許取得の乾燥
技術」「室内平衡含水率」の考えは、世界の材木業界でいまや「常識」となって
います。

いまだ当たり前のように「木は狂う」と説明する工務店やメーカーがあるのだ
としたらその企業は法律に抵触する住宅をつくる可能性が極めて高い「非常識」
な企業と言えるでしょう。


(※1日本木材乾燥施設協会 木材乾燥ミニハンドブック「木材の収縮」より)

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夢ハウス会長 赤塚幹夫
夢ハウス会長 赤塚幹夫

お客様と一緒にツーリング

家を建て終わった後もお客様と家族同然のお付き合いを続けていきたい。その思いからお客様貸し出し用の大型バイク、ハーレー・ダビッドソンを会社で買うことに。県外からわざわざ乗りにいらしたり、このために免許を取得したお客様もいます。休日はこのハーレーでお客様とツーリングし、親睦を深めるのが楽しみのひとつです。

プロフィール:

1951年新潟県生まれ。(株)夢ハウス会長。大工修行を経て27歳で建築の一貫性を目指して独立。現在夢ハウスをはじめ関連企業6社の代表を務める。

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