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2012-02-15

研修旅行

建築に携わるものとして建築の歴史を学ぶ事は重要な事です。

幾度となくお伝えしている先人の知恵・思い・工法・技術。500年、600年さらには1000年以上前の本物の建物が未だ現存している地。

我々としては、これを学ばずして何を学ぶ

という訳で今年も従業員100名ほどを引き連れ研修に行ってまいりました京都・奈良の旅。

恒例の如く私はまだ「見方」のわからない若者たちのガイドです。

「伝統・文化・歴史」に習い家づくりを行っているという事を気付かせ、自社の素材選びや工法と重ねあわせ考えさせました。

その中で一つ、私は非常に残念な思いを体験しました。

京都大徳寺の塔頭の一つのある寺院に訪れた時の事です。

ありがたいお説教を拝聴した後、私が建築関係の人間だと知った御坊様は私を寺院の縁側に呼ばれました。

御坊様は、400年以上前の立派な桧の縁甲板を指差し、

「この幅の代わりとなる一枚板が他にあると思いますか?」

と尋ねられました。

私は、

「こんなに幅の広い縁甲板はどこにもないでしょう」

と答えました。

すると御坊様はしてやったりといった感じで「あるんだよ」と奥に貼られている床板を指差しました。

その床板を見て私は愕然としました。

熱帯アフリカが産地のマメ科の広葉樹ブビンガが貼られていたのです。その光景をみて、私は失望と、憤りさえ感じました。

ブビンガ自体を非難している訳ではありません。ブビンガという材料は耐久性に優れ、重硬で折れや裂けに対しても粘りがあります。家具材や床材、さらには和太鼓の胴の欅の代わりに使われたりもしています。

尋ねれば桧の床板をもう一度加工もせずわざわざ剥がし、ブビンガに貼替えたとの事。

国宝や重要文化財がなぜ指定させるのか?

それは現在入手困難な価値のあるものが今に伝わっているからではないでしょうか。全ては歴史が語るのです。

私からすれば、その寺院の一存で勝手ができるという事が残念でなりません。

常々思う事があります。

自分が感動しない住宅を果たしてお客様が感動するものなのか?

ものづくりに必要な事は感動であり、自分がよいものに触れ、感動や体験した事を相手に与える事で感動させる事ができると思うのです。

例えば、新発田展示場「夢ひろば」そこにある折上格天井の和室、どの角度から見渡しても緑の映える苔の庭は、以前私が京都で触れて感動したものを形にしています。

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寸法のバランスと色の調和で「美」が決まる。

「美」の定義を私なりに学びました。

下の2枚の写真を比べてどちらが優美にうつるでしょうか?

上が中国、下が日本の建物です。

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夢ハウス会長 赤塚幹夫
夢ハウス会長 赤塚幹夫

お客様と一緒にツーリング

家を建て終わった後もお客様と家族同然のお付き合いを続けていきたい。その思いからお客様貸し出し用の大型バイク、ハーレー・ダビッドソンを会社で買うことに。県外からわざわざ乗りにいらしたり、このために免許を取得したお客様もいます。休日はこのハーレーでお客様とツーリングし、親睦を深めるのが楽しみのひとつです。

プロフィール:

1951年新潟県生まれ。(株)夢ハウス会長。大工修行を経て27歳で建築の一貫性を目指して独立。現在夢ハウスをはじめ関連企業6社の代表を務める。

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