2012-06-26
早春の伊豆大島と伊豆半島
２月２２～２４日
キャンセルが出たら入れて頂戴。というほどの人気コースに夢ハウスの鈴木副会長、 ドライバー藤田さんと参加者２２名。計２４名で行ってきました。
新発田のリフォーム館を出発したのは、久々の晴天に恵まれた２２日早朝です。こんなお天気の時は家で雪かきをしたいなあ、というケチな気持ちも車中の和やかな雰囲気に吹っ飛んで、バスは快晴の越後路をひた走ります。往路も復路も谷川岳がくっきりと見えました。この季節にはきわめて珍しいことなのだそうです。
と、申しておりますうちに夢バスは環状８号線に入りました。時間の読めない都心の道ですが、今回は案外すんなりと通過できまして。しかし、良いことはそんなに続かないもので、熱海からはコマ切れに有料道路が続きます。誰言うとなく、これは悪代官道路であると。確かに悪代官だなあ。少しずつではあっても確実に何度も金を取るんだもの。
沿線では菜の花祭りが開かれていました。暖かい土地なんですね。
初日の宿は伊東市内のホテルニュー岡部。今回も宴会になると「養老の瀧」作戦を無上の喜びとする高澤幹事長以下、勇将の下に弱卒なしというメンバーです。品が良いからちっとも疑われません。
部屋に戻ってからはＢＳ放送が映らないためもあり、それぞれで話が弾んだようでした。
二日目は天気予報通りで、残念ながら雨天となりました。それでも伊豆大島行きの船は出航するということで、漁師小屋みたいな船着き場で待っていると、少しくたびれたジェットフォイルがやって来ました。ローカル航路なのでしょう。１日１往復ということで船室はほぼ満員です。
大島島内はバスで回りましたが、降雨のためどこをどう回っているのかちっともわからない。それでも火山博物館、三原山展望台、椿公園を見学したようです。その３カ所を回るスタンプラリーという仕掛けがあり、最後の岡田港で抽選となりました。皆さんそれぞれが幸運の持ち主のようで、参加賞の塩飴１個という人は少なかったみたいでしたね。
椿の公園は整備が良くなされていて、晴天時に再訪してみたいところです。
二日目の宿泊地は半島南端の下田ビューホテルです。温泉もまずまずで、部屋から見える相模灘がきれいですねえ。翌朝の日の出が楽しみになります。
夕食には金目鯛の煮付けがメーンで、そのほかの料理もなかなかの味でした。大島の昼食ではアシタバが幅をきかせていましたし、こういうのを旅の醍醐味っていうのでしょう。
宴会は女性陣のお疲れを考慮して早めにご飯を出してもらいました。「なかなか空気を読んでいるじゃないか」。ご常連のＹさんからそういう旨の言葉をいただき、ちょっと肩の荷が軽くなったかなあ。
さて、三日目の朝ですが、私は寝坊して日の出を拝めなかったのです。朝ぶろで日の出を眺めていたけれど雲があってさあ、と慰めてもらいました。
河津桜が混雑するだろうね、ってことで予定を３０分早めての出発です。時折日が差すまあまあのお天気になりました。浄連の滝、天城峠など石川さゆりの歌でおなじみの場所は、看板を見て「ああ、この辺なんだ」ということでしたが、伊豆の山はなかなか深く、小説に出てくる踊り子くらいの年齢でないとその場には行けませんなあ。
さて、河津桜ですが、この寒さの影響を受けて日当たりの良い枝先にパラパラと咲いている程度でした。それでも桜は桜、今年の見初めとなりました。平日ですがよくもまあこんなに人が訪れるものだと、自分のことは棚に上げて思っておりました。
そういうお客目当て売店も多く、買わずに帰ろうと思いましたら、「買わずば帰るな」と脅かされる始末。やはりここは「かわず」という観光地なのであります。
もう一つまぎらわしいのは、道路脇にあるのが「道の駅」ではなくて、「旅の駅」というのでして、ついつい寄り道してしまいそうになりました。これはサギじゃないかね。
昼食後、東名高速道路通過中に富士山がくっきりと見え、なんだか得をした気持ちになりました。
そして、長い長い谷川岳のトンネルを抜けると・・・そこには現実が待っているという、ああ、いつもながら夢はいつか覚めるのであります。
文責 友の会の山下清
