「本物のものづくりにこだわり続けることが幸運を招き入れる」会長ブログ

先日の弊社東港工場近隣での火災は、全国ニュースでも取り上げられる程の規模の大きいものでした。
幸いにも弊社工場への延焼の被害は少なく、現在も平常通り営業させていただいております。
風向きによっては、弊社にとって大惨事の可能性が高かったと思うと戦慄を覚え、火の始末や災事への対策・訓練などへの意識づけを改めて与えてくれる機会だったと思います。
また、多くの皆様より心配のお言葉とお見舞いを頂戴しまして大変ご迷惑をおかけしました。この場を借りて御礼申し上げます。

長らく商いを続けていれば、必然的に遭遇する不運と幸運。
風向き次第で幸運となるか不運となるかは紙一重です。
今回の火災を不運の風とするならば、幸運の追い風が吹くこともあります。

2017年8月31日掲載「文化新聞」記事(埼玉県)

ご宿泊先のホテル・ヘリテイジに納めさせていただいたのが夢ハウスオリジナルマットレスでした。
まさか自分が開発したマットレスに...願っても叶うことの無い栄誉です。
まるで思いもしなかった事、夢のような話が実際に起きたのです。

今年の始め、東京ビッグサイトでのイベントで出会ったホテル・ヘリテイジの社長様。
この出会いは、幸運の種が芽生えるきっかけとなりました。
偶然立ち寄られた夢ハウスブース。
住宅という空間づくりだけでなく、生活の必需品までも高水準のものを提供しようと、夢ハウスが開発に3年を費やしたオリジナルマットレスの発表の場。

あらゆるメーカーの高級マットレスを仕入れ研究し辿りついたのが、業界最厚の42cmの厚み。基礎となる1,800個以上ものダブルスプリングの数と、密度を微妙に変えて配置した14層構造のウレタンによる最良の寝心地。そして価格も有名メーカー同等品で約100万円に対し1/10の価格で提供できる組織づくりの編制。

某大手メーカーのマットレスを愛用されていた社長様に、夢ハウスオリジナルマットレス「ラグジュアリースリープ」を体感し、説明させていただいた所、どこよりも優れていると惚れ込んでいただきお買い求めいただきました。
それからしばらくし、皇室の宿舎に選ばれたということで、再度夢ハウスにお呼びがかかり納めさせていただいたマットレスが此の度の経緯です。

また、こんな幸運な出来事もありました。
その年の優れたアイデア・デザインの作品に贈られる「グッドデザイン賞」。
私達がマットレス同様に、長い年月をかけ開発した折りたたみベッドフレームが、今までになかったアイデアとして認められ、グッドデザイン賞2017を受賞しました。こういった賞への出展は初めてでしたが、初出展で初受賞は大変喜ばしいことでした。

皇室がお休みになられたマットレスに、グッドデザイン賞のベッドフレーム。
これからは、「快適な眠りがあってこそ住んでから感動を与えられる家づくり」だと、3年前より奮起し行動に移した事が幸運への転機になったと思います。

一方、幸運の風を不運の風だと気付かせてあげられる出来事を体験しました。
先日、掛かり付けのお医者様に通院した時の先生との会話で、こんな話になりました。
そのお医者様は分譲マンションの購入を検討していて、ようやくいいマンションに巡り遇えたと言います。
どんなマンションですか？と尋ねると、24時間換気扇を回さなければいけないほど高気密なマンションで、呼吸で二酸化炭素中毒になるほどの気密ですと営業マンから説明を受けたそうです。
ホルムアルデヒドの毒ガスによるシックハウス防止を目的とした、改正建築基準法の24時間換気システムの義務の説明ではなく、気密に担げ素人を欺くような営業手法が未だに横行していました。
住宅を購入する多くの人は人生をかけています。多くの借金をし、手に入れた住宅が実は毒ガス住宅だった、そんな業界でいいのでしょうか。

夢ハウスの住宅は、工業品ではない自然そのものを提供する健康住宅。
ホルムアルデヒドの室内濃度の国の基準値は0.08ppm。それに対し、夢ハウスの住宅は換気扇を回さずとも1/5以下である0.015ppm。
さらに先の中越大地震でも証明された、地震に見舞われてもビクともしない頑強住宅。
一般的な筋交い工法よりも3.3倍の強度を誇る壁、床剛性は一般在来の3.7倍、屋根は一般在来の2.8倍の強度を誇る工法。
冬は例え60坪の建物でもストーブ1台で全館暖まり、夏はクーラー1台で居室はもちろん、屋根裏まで涼しくなるエコ性能。

約束は守る、目上の人には敬意を持つ、赤信号であれば止まれ、これは全て道徳です。
住宅で言えば国土交通省が定める法律や基準値、これもまた私にとっては最低限の道徳です。

国が定義する基準を遥かに凌ぐもの、人々の想像を上回るものを住宅に限らず本物を提供するのが夢ハウスです。
大手メーカーとの大きな差別化は、全国の地域工務店、プロの方々の賛同を得てＦＣ（フランチャイズ）・ＶＣ（ボランタリーチェーン）加盟店ランキング（リフォーム産業新聞3/21号）で日本一になりました。

これは、本物のものづくりにこだわり、全国の工務店に本物素材を提供し、信頼されるパートナーとして認められた証だと思います。
言い換えれば、全国の同じ建築のプロたちが一番信頼している企業・団体が夢ハウスということなのです。

一人の大工からはじまり、ただ良いものだけを追求してきたものづくりの結果が、まさか日本一になろうとは想像もしていなかったことです。これも大きな幸運が訪れた出来事でした。

夢ハウスビジネスパートナー加盟店は、これからも全国に拡がります。

先日、新規加盟店募集の営業の現状を把握しようと、数十年振りに営業に同行しました。
数社の工務店を訪問させていただいた際、どこの社長様も私の顔を見るなり恐縮するのには驚いてしまいましたが、非常に身のあるお話ができました。
そのうちのある社長様の話です。
「うちの会社は本当にお客様を大事にしている」、「クレームがあれば直ぐ駆けつけ直す、そんな事をもう何十年とやっています」と。
しかし、建てれば建てるほどお客様と比例し、クレームの数も増え金もエネルギーもなくなってしまったそうです。
この話を伺った時、私は若い頃の自分を見ているようでした。
それならば、と私は社長にこうお応えしました。「発想の転換ですよ」と。
クレームがでるならば、クレームが出ない住宅を何故つくらないのか？
木は乾燥です。冷房でも床暖房でも1mm狂わない床板が夢ハウスにはあります。40年私が培ってきたノウハウ、方程式をそのまま使えば答えはでます。

新潟で再会する約束を交わし、襟を正す気持ちで帰路の途中こう誓いました。
「夢ハウスビジネスパートナーに加盟して「幸運」だった、そう思ってくれる組織をまだまだ大きくしようと。」

私の人生を振り返ると、幸運は自分自身で引き寄せていたのかもしれません。
始めは1人手招きで起こった小さな風も、夢や目標を叶える姿勢、一生懸命物事を全うする姿は人を惹きつける力となる、それに賛同する応援・支援者が集まり、最後は幸運という大きな風となって結果が現れたのではないでしょうか。