2011-10-20
秒針分歩
仕事の効率化を図るうえで重要となるのは情報伝達の速度ではないでしょうか。
情報を制するものがビジネスを制す
そう言われるとおり、日々世界中で起こる出来事をいかに早くビジネスにつなげ、役立てられるかどうかで企業は勝ち組・負け組に分かれるほどです。
現代文明は秒針分歩。
情報伝達のツールも数多く出回っており、最近ではソーシャルメディアが大活躍しています。
TVや新聞よりも伝達力が圧倒的に早く、特に記憶に新しいのが東日本大震災における役割でした。
どのメディアよりも早く被害状況や避難所情報、安否確認などリアルタイムで情報が流れ多方面に拡散、利用者同士で協力しあう一面も見受けられる一方、同時にこの速さが仇となることも感じられたのです。
結局のところ使うのは人間です。
使う側が人間である以上、使い方ひとつでそこには利点と欠点が生まれます。
企業が仕事の効率化・情報伝達の手段として大きな役割を担っている「携帯電話」。弊社も多くの従業員にこの携帯電話を預けています。
先日こんな事がありました。
私は従業員に用件を伝えようと携帯電話を使いました。あいにく留守番電話に切り替わったので折り返すよう伝言を残しました。
しかし、何時間たっても折り返しは来ず1日が経ってしまいました。
スピードが求められているこの時代。
もしこれがお客様からの電話だったらと思うと私はゾッとします。
このことによってお客様が困ったまま一夜をあかしたら・・・。
言い訳は立ちません。1日の中で必ず折り返せる時間はあるはずです。
こういう事が起こるというのは会社が衰退する予兆なのではないかと危機感をおぼえます。
なぜその役割を任せられているのか?
何のために携帯電話を預けられているのか?
携帯電話に限らず、会社から与えられている全ての物の意味をもう一度、全従業員理解してもらう必要があると感じました。
どんなに便利なものでも、使い方によりけりです。
このような細かい所にトップが気付くか、目配り・気配りができるかどうかでその会社の未来は変わるのだと思います。
「トップのちょっとした気の緩みが大きな損失につながる」
そんな危機感を持って社長業を続けています。