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2016-06-20

「家」は家族の命と財産を守るのが役目

2016年4月14日21時26分熊本を突如襲った大地震。
最大震度は7、地震発生から36時間以内に起きた震度6弱以上の余震は6回。
それ以外の余震も1500回を超え、それまで2004年の新潟県中越地震が記録していた回数を上回りました。
現在まで13万5000棟の住宅が全壊もしくは半壊という被害が報告されています。
ニュースや新聞・雑誌などで連日取り沙汰される熊本の住宅家屋、避難所生活を余儀なくされているご家族の姿に心を痛め、一住宅屋として何かできる事はないか?という気持ちになりました。
建物が倒壊した原因は何だったのか?住宅ローンが残っている家族はこの先どうなってしまうのか?思いたったら行動が私のポリシーです。
震災から少し落ち着いた5月末、弊社スタッフ数人と共に一路熊本を目指しました。

そもそも「家」は何の為につくるのか?
人と家との歴史は竪穴式住居から始まり、雨風をしのぐと共に過酷な自然災害から身を守る器として現在まで進化してきました。
原点に立ち返れば「家」とは、家族の命と後世に受け継ぐ財産を守ることが最大であり、最低限の役目であると言えます。


被災地に到着した我々は、ニュースで見ていた以上に倒壊した凄惨たる数々の家屋、激しく隆起した道路、断層に沿って何本も走る地割れ、そこに広がる風景は地震の恐ろしさを物語ります。
道路の寸断
土砂崩れ
倒壊

倒壊した多くの家屋は、1階部分が潰れているものの2階はそのまま残っており、中には一見平屋住宅か、と思わせるほど綺麗に1階が押し潰されているものも見受けられました。

しかし、震源地近くの集落であっても、被害を受けていない建物もあります。

ここで私たちはある事に気付きました。

それは、倒壊している建物の多くは昔ながらの在来工法である事。
それも、壁の内部に斜めに補強部材「筋交い」を使う工法である事。
筋交工法
耐震金物が効かない

本来、揺れを抑えるべき役目を担う「筋交い」が座屈によって折れ、引っ張られることで端部の金物ごと崩壊していました。
筋交い工法の建物被害

こうなってしまうと壁の耐力はゼロになる為、地震の揺れにされるがまま倒壊に至ります。
驚くべきは、旧家も先日建てたばかりの新築住宅であっても同じ状態であったという事。
築2年で倒壊

16年前の2000年には建築に於いて「新耐震基準」が設けられました。
ですから目新しい物件は、新耐震基準で建てられ、国や県からお墨付きをもらっていたはず・・・
これによって証明された事は、いくら法律上の基準はクリアしている建物でも地震で簡単に潰れてしまうという事。
基準はあくまで最低基準であって、性能の良さを示すものではないという事です。
同時期に建築系の業界各誌にはこんなタイトルで発行されています。
「在来工法の7割倒壊」「耐震基準の即見直し」

わずかに倒壊を免れた住宅は、ほぼ「パネル工法」
何故このような差が生まれたのかを解説します。
壁倍率イラスト
上記は力が加わった時の壁構造の伝導比較図です。
○印は力が集中する場所、右が「筋交い工法」、左が夢ハウス独自の「真壁工法+パネル工法」。(これを私たちはSD工法と呼びます)
右の建物を支える筋交いは両端部の2点でしか支える事が出来ません。
ですから、大きな揺れが発生した時、図の「点」に非常に大きな力が加わります。筋交い工法が「点」でしか支えていないのに対し、左の夢ハウスSD工法は柱や梁にパネルが隙間なく密着し、「面」で支える為、大きな揺れでも力が集中せず分散され耐える事ができるのです。
例えば、左右の図を大きな神輿だとしましょう。○印は担ぐ人だとします。
筋交い工法は8人で、夢ハウスSD工法は多人数で担いでいます。大きな揺れがやってきても1人1人の負担が少なく安定していられるのはどちらか?
夢ハウスSD工法であるのは一目瞭然です。
壁の強さは、右の筋交いが「1倍」とすると、左の夢ハウスSD工法は「3.3倍」の強度があります。

夢ハウスも21年前までは「筋交い工法」を採用していました。
しかし、3階建ての住宅を施工した上棟時、試しに揺らしてみたところ2階、3階と激しい揺れにみまわれました。そこで、急遽合板でパネルを組み、「面」で支え揺れを抑えました。より良いものを目指すのが技術屋、そこから耐震強度を上げる為に改良を重ねたのが「夢ハウスSD工法」なのです。
その強度が実証されたのが、12年前に新潟県で発生した「新潟県中越大震災」。
菊入邸クローズアップ現代
写真は、お引渡しからわずか10日後で震度6強の震災に見舞われた夢ハウス施工のお客様の御自宅。
震源地よりわずか3kmの集落は被害も大きく、裏山や神社さえも崩れるほどの衝撃でした。それにも関わらず「唯一被害のなかった建物」として、NHK「クローズアップ現代」他各メディアから特集を組まれるほど注目を集めました。

地震に強い頑強な住宅は壁だけの一部分だけでなく、当然構造躯体全体の強度を上げなければバランスはとれません。
夢ハウスの住宅は壁だけでなく、床剛性は一般在来の3.7倍、屋根は一般在来の2.8倍の強度を誇る工法を採用しています。
手間も材料も一般在来の2倍以上になるこのやり方は、他のメーカーからしてみれば滑稽に見えるかもしれません、しかし、私どもが目指すのは「もの売り」ではなく「ものづくり」。

お客様の生命と財産を守る責任を感じているからこそ、見えなくなる重要な構造躯体に一番力を注いでいるのです。

国の耐震基準が信用できない今、お客様にとって安心できる住宅づくりをするにはどうすればいいのでしょう。
良くも悪くも多くの情報が飛び交う今日。国は、売り手の驕りと都合で蔓延している住宅産業を一度改革しなければならない時期にきているのかもしれません。
なぜならば、最後に割を食うのは消費者であるお客様なのですから。
被害のある住宅と無被害の住宅の比較
上の写真、隣接する2棟は3~5年の築年数と同程度の新築価格です。
向かって右は耐震基準以上のパネル工法、左は耐震基準同等の筋交工法の住宅。
それぞれの世帯にはどんな人生設計があったのでしょう。
生涯をかけてローンを組み、使い勝手の良い間取りを一生懸命考え、子供がすこやかに育つよう願いを込め、楽しい老後を想像する。そんな想いは同じだったはずの2つの家族。
明暗を分けたのは、見えない構造部分のこだわり。
家の原点は家族の命と財産を守ること。
地震で被害にあった時、国も住宅会社も保険会社も誰も建替えや、元通りにはしてくれません。
だからこそ、震度7の地震に襲われてもビクともしない、実績を持つ住宅会社を選ぶ「心眼(真贋)」をお客様は養わなくてはならないのではないでしょうか。

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夢ハウス会長 赤塚幹夫
夢ハウス会長 赤塚幹夫

お客様と一緒にツーリング

家を建て終わった後もお客様と家族同然のお付き合いを続けていきたい。その思いからお客様貸し出し用の大型バイク、ハーレー・ダビッドソンを会社で買うことに。県外からわざわざ乗りにいらしたり、このために免許を取得したお客様もいます。休日はこのハーレーでお客様とツーリングし、親睦を深めるのが楽しみのひとつです。

プロフィール:

1951年新潟県生まれ。(株)夢ハウス会長。大工修行を経て27歳で建築の一貫性を目指して独立。現在夢ハウスをはじめ関連企業6社の代表を務める。

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