2011-07-07
植樹祭
6月19日(日)毎年恒例のイベント「植樹祭」が行われました。天候にも恵まれ、県内外から100名ものお客様に集まっていただきました。
お客様を募り植樹を行うイベントは、第1回目を平成17年6月にかわきりとして今年ですでに6年目、第8回をむかえました。
「植樹祭」では、昨年一昨年に植えた木を見に来られるご家族も多く、木の成長と共にお客様の成長も拝見しているような気になります。
私自身もこのイベントで、とてもほのぼのとした幸せな時間を過ごしています。
毎回「植樹祭」にお越しいただいたお客様へお話しするのは"木を育むことの大切さ"です。
木も人間と同じように、一人前に育て上げるには手間と時間を要します。
苗木を植え、下草刈りをし、雪が降れば一本一本縄で縛って雪おこしをやり、
ある程度育てば枝打ち・間伐と、おおよそ25年の歳月をかけて一人前になります。
しかし、建築用材として使うためにはさらに60年以上かかります。
その間、木は大気中の二酸化炭素を吸い込み、体内へ蓄積して酸素を吐き出します。
また、地にしっかりと根を張り、大雨や洪水時にも地崩れを起こさないように山を守ってくれています。
そうした、「木」本来力とそれを管理してきた先代の人たちのおかげで、今私たちが住宅に役立てることができるのです。
誰かの力を借りて成長し、育てられた自分の力を地山や住宅など様々なことに役立てる。
木の成長は、環境について学ぶことのできる立派な教材ですが、その生きざまは人間学にも例えられると思います。
私は、これからの時代を担う子供たちに、木を植えるという実践と自分の体験談を交えながら、環境のことや自分たちも育ててもらっているということを伝えていくつもりです。
難しいことはともかく、植樹の後のカレーや豚汁を美味しそうに食べているお客様の笑顔を見ることが一番の幸せかもしれません。